【作品紹介】
歌劇『仔羊は湖(うみ)の底で眠る』
長年の続いていた環境破壊と核施設の事故に加え、数年前に発生した疫病の流行によって人類は常に様々な感染を恐れて生きている。資本主義も社会主義も崩壊した世界で、新政府の号令する「新自由主義」の名の下、人々は「上」からのアナウンスに従いながら細々と毎日を送っている。
表向きはダウンタウンに小さな探偵事務所を開いている男「K」は、裏では「何でも屋」を務め、「クリーナー」と呼ばれる闇の仕事を行なっている。政府の意向とは対照的に、街では善も悪も綯い交ぜになっているのである。そんな折、新たなウィルスが市内で蔓延し、感染の拡大は人々を見えない恐怖に陥れる。判明している情報では、このウィルスは人間の記憶中枢を犯すものだという。
それぞれの問題を抱え「K」の店に避難してきた3人の女性と「K」を慕って居着く様になった青年は共同生活の中で次第に「K」の語る正義を学び、「夢見ること」を覚えてゆく。その頃「K」はある者から依頼されていた情報局高官殺人事件を探っていた。そして「K」は、この調査が自分を陥れる罠であることに気付く。情報局の追っ手が「K」に迫る中、彼はウィルス汚染についての政府の陰謀を知ることとなり、過去数百年に渡って誰も行ったことのない「汚染されていた」地表へと逃げることを選ぶ。
【出演者/スタッフ】
原作・脚本・作曲・指揮・演出/神田慶一
ケイ;高柳圭
エリス;岩田有加
モイラ;栗林瑛利子
テリー;村松恒矢
タラッサ;瀬口杏奈
オルト;藤本貴行
セルべ;今氏瑛太
モームス;長谷川裕
カロン;中田佑太
コンサートマスター;成原奏
管弦楽;Orchestre du poisson bleu
Flute;阿部摩耶、Oboe;木原亨、Sax;中谷弘志、Fagotto;児玉真弓
Horn;木原英土、Trombone;牧田大助
Percussion;山地章子、Piano;菊池広輔
Violin;奥野玄宜、Viola;渡邊田鶴野、Cello;富永佐恵子、 Contrabass;飯田克哲
Cordination;月原義行
照明;八木麻紀/音響;田中翔平/舞台監督;小谷 武
稽古ピアノ;菊池広輔/松島奈穂
制作協力;神田圭美
原画・デザイン;神田慶一
映像配信;谷地みこ音/野沢恵
主催;NPO法人 国立オペラ・カンパニー青いサカナ団
協力;株式会社ニューズツーユー、株式会社パンセ、カンフェティ
助成;文化庁/文化芸術活動継続支援事業、中小企業庁/持続化給付金
※本作のテーマ曲をYouTubeにアップしています。
この機会に是非、ご覧下さい。
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